Mozilla のアクセシビリティ機能

どのブラウザを使ったら良いのでしょう?

Mozilla ブラウザは、アクセシビリティサポートでは長い道のりを歩んできました。そして、ようやく、テスタやアーリーアダプタの方々に試してもらえる段階に漕ぎ着けました。キーボードを多用する個人ユーザ (例:スクリーン上の仮想キーボードユーザ) だけでなく、特に ZoomText のユーザにもテストに参加してほしいと考えています。

Mozilla Foundation が公開しているブラウザには、実は二種類あります。ひとつは、Netscape によって設計されたオリジナルの Mozilla ブラウザ (別名:Seamonkey 【訳注:Mozilla Application Suite のこと。SeaMonkey としてコミュニティによる開発の継続が決まっている】) で、パワーユーザ向けの機能が多数実装されています。Firefox は、比較的新しい最先端プロジェクトで、シンプルさと拡張性を重視して設計されています。Firefox は、その洗練されたユーザ体験のおかげで、人気を博しています。私たちは、これからの 1 年で Firefox にアクセシビリティのサポートを実装したいと考えています。しかし残念なことに、Firefox へのアクセシビリティ作業はまだ始まったばかりで、2005年半ばまでは、オリジナルの Mozilla ブラウザと同等のアクセシビリティを備えることはできない見込みです。

ただし、Mozilla ブラウザが一般ユーザにむけて準備が整っているわけではありません。まだテスト段階にあるということです。

参加するには?

私たちにはテスタが必要で、是非フィードバックをお願いします!

Mozilla のアクセシビリティへの支援に興味のある方は、別名 Seamonkey として知られる、素の Mozilla ブラウザでテストを開始してください。手始めに、Mozilla 1.8a6 alpha という最新のテストバージョンをダウンロードしてください。その他の方は、以下の文章を読んで、なぜアクセシビリティ製品のすべてが Mozilla で利用できるわけではないのか、その理由を理解してください。リストにない製品をご存知の方は aaronleventhal@moonset.net までご連絡ください。

加えて、aaronleventhal@moonset.net に連絡を取って、自己紹介をすると共に、テスト支援に興味があるということを教えてください。アクセシビリティに関する参考情報をもとに、Access Mozilla を最新状態を保つための支援も歓迎します。追加あるいは変更すべき点があれば、是非ご連絡ください。

アクセシビリティを備えた Mozilla の機能

Mozilla には素晴らしい機能やアクセシビリティ面での強みを備えています:

  1. ポップアップ遮断機能:ポップアップ広告はアクセシビリティの面からすると非常に厄介な問題ですが、Mozilla は、必要なサイト (例えばオンラインバンクのサイトなど) 以外では広告が表示されないようにしてくれます。また、必要なサイトを登録できるような設定ダイアログも用意されています。
  2. タブブ閲覧機能:ブラウザを使い慣れたユーザであれば、開いておきたいページを別ウィンドウにしておかなくても良いことを嬉しく思うはずです。タブ機能を使うことで、Alt+Tab を押してアプリケーション間の切り替えをする際に、ウィンドウのリストが混雑する心配がなくなります。
  3. キーボードサポート:Internet Explorer を使ったことがあるのなら、私たちのキーボードコマンドでもほとんどの場面で同様の機能を呼び出すことができます。
  4. Find As You Type:リンクをたどったり、テキスト検索をする手っ取り早い方法です。
  5. キャレットを使った閲覧:読み込みのみの機能を備えたテキストエディタを使っているかのように、Web ページ内を移動でき、テキストを選択できます。F7 でこのモードの有効・無効を切り替えることができます。
  6. カスタムキーワード:URL バーをコマンドセンターのように使うことができる素晴らしい機能です。「weather 02474」、「goog best sellers」、あるいは「lookup antipenultimate」といったように、ブックマークを動詞のように使うことができます。
  7. セキュリティ:Internet Explorer から侵入してくるアドウェアやスパイウェア、ウィルスなどに煩わされずに済むので、本当に安心できます。
  8. 詳細な JavaScript 制御:Mozilla では、ウェブブ閲覧中の JavaScript の挙動をきめ細かく制御できます。例えば、ウィンドウを閉じたり、移動させたり、サイズ変更したり、あるいはステータスバーやツールバーを消したり、システムボタンによるウィンドウの最小化や閉じる、最大化といった機能を無効化できます。
  9. 拡張機能:拡張機能ではパワーツールを追加したり、Web ブ閲覧体験をいじったりカスタマイズすることができます。拡張機能のなかには、アクセシビリティにとって非常に便利なものもあります。例えば、Adblock はポップアップ遮断機能よりもさらに進んで、Web ページが広告に埋もれてしまうのを防いでくれます。
  10. 制限のない拡大機能:Ctrl++ (プラス) および Ctrl+- (マイナス) というショートカットを使うと、フォントサイズを大きくしたり小さくしたりできます。まだ Ctrl+0 (ゼロ) を押すと、そのページのフォントサイズをオリジナルのサイズに戻すことができます。
  11. オペレーティングシステムの「ルック & フィール」のサポート:Mozilla の標準テーマは、ユーザが使っているデスクトップの配色やサイズに一致するようになっています。Mozilla は、画面コントラストやフォントの大小に関わらず、システムの外観に追従することができるようになっています。
  12. 設定のためのテキストファイル (上級者のみ):設定ファイルはテキストエディタで簡単に編集できます。例えば prefs.js では、設定ウィンドウでは利用できないようなオプションも含めて、非常に沢山の設定項目にアクセスできます。さらにカスケーディングスタイルシートの知識があれば、userContent.css を使って表示されるすべてのページの見栄えを変更することもできます。最後に、bookmarks.html にはブックマークの全情報が収められており、コンピュータ間での移動が簡単にできます。
  13. 選択部分のソース表示 (上級者のみ):テキストを選んで右クリックをするか、Shift+F10 を押すと、「選択部分のソースを表示」できます。この機能は選択されたテキストに対応する部分のみの HTML ソースを表示するもので、Web サイトでのアクセシビリティ問題を解決する際に役立ちます。
  14. 開かれたコミュニティ:ユーザのためのブラウザです! 気に入らない部分があっても、かならずしもそれを我慢する必要はありません。バグとして報告するか、ニュースグループである netscape.public.mozilla.accessibility にあなたのアイデアを送ってください。どのようなかたちの参加でも歓迎します -- 資料作成、テスト、開発、マーケティングなど。

Window-Eyes スクリーンリーダーサポート (Windows のみ)

Mozilla は現在、Window-Eyes のサポートに向けて GW Micro と作業を進めています。興味のある方は、 Mozilla + Window-Eyes ステータスページ をご覧ください。

主な注意事項:

  • 現時点では Seamonkey ブラウザのみがサポートされています -- Mailnews および HTML コンポーザはサポートされていません。
  • 現時点では、文書構造 (見出し、リストなど) に基づいたナビゲーションはサポートしていません。

ZoomText 画面拡大鏡サポート (Windows のみ)

Mozilla は ZoomText を実験的にサポートしています。最高の互換性を装備できるように、AI Squared と協議中です。

  • Doc Reader と App Reader モードは動作しますが、文書内の段組をきちんと認識してくれません。
  • コンボボックス関連で追跡が必要な問題

Dragon Naturally Speaking

Mozilla は Dragon に一部しか対応してません。ユーザの中には Dragon と Firefox を組み合わせて楽しんでいる人もいます。ユーザインターフェース項目をより確実にサポート (Say What You See 【訳注:動作させたい UI 項目を読み上げてプログラムを操作すること】) できるようにするためには、ScanSoft が MSAA のサポート要件を満たすとともに、Mozilla での検証が必要です。もし Dragon が Mozilla でよりスムーズに動作するようなコーディング方法をご存知の場合は、是非 aaronleventhal@moonset.net までご連絡ください。

JAWS スクリーンリーダーと MAGic 拡大鏡 (非対応)

JAWS は Mozilla では動作しません。Mozilla の人気や使いやすさがこのままの調子で伸びてくれれば、Freedom Scientific も問題解決に乗り出してくれるのではないかと考えています。Mozilla は JAWS が必要とする基盤 (MSAA および ISimpleDOM* 拡張機能) をサポートしています。

その他の非対応製品

Virgo、ScreenPower、HAL、Supernova および Lunar では Mozilla はサポートされていません。これらの製品、あるいはその他の非対応製品に関心のある方は、Mozilla が MSAA をサポートしていることを製作会社に伝えてください。参考資料として、資料へのリンク を送ってもよいでしょう。私たちの側では、ベンダーからの連絡を受ければ、技術支援をする用意はできています。

Microsoft 以外のオペレーティングシステム

Linux では、Mozilla は Gnome On-screen Keyboard (GOK) をサポートしています。

Gnopernicus へのサポートはまだ不十分で、エンドユーザのテストには向きません。というのも、依然として非常に深刻な問題を抱えているキャレットナビゲーションモードをベースにしているので、よほどの勇気がない限りおすすめできません。

Apple OS X 上では、Mozilla はほとんどアクセシビリティ要件を満たしていません。残念なことに、誰もこの作業に名乗りをあげてくれないのです。