アクセシビリティにおける UI の将来計画について

この文書は、アクセシビリティのための機能を追加する際に、UI (ユーザーインターフェイス) をどう変更したらよいかについての計画を立案しやすくするためのものです。

UAAG (User Agent Accessibility Guidelines) への準拠 (http://www.w3.org/WAI/UA/ 参照) に寄与するとともに、全般的な使い勝手やアクセシビリティを向上させることになるでしょう。
項目 問題点 解決策 UAAG チェックポイント
画像のブロック 有効な画像ブロック機能が必要。現行のものは完全でない。UI は アクセシビリティについて、うまく機能しているとは、言いがたい。 表示 -> 画像、というチェックボックス付きのメニュー項目を提案する。基本的な設定や変更はセッションが変わっても記憶される。ページは現在の設定に基づいて再表示される。アクセシビリティ向上のために特定の画像のブロックは不要と思う。「セキュリティ」の見地から本当に重要であろうか。もし、編集 -> 設定 に落ち着くのであれば、「セキュリティ」の項目ではなく、「表示」の項目に含まれるべきである。  
アニメーション画像 アニメーション画像の設定は、「セキュリティ」の項目とするべきではない。 「表示」の項目に含めることを提案する。  
スタイルシート 異なったスタイルシート 【訳注:userContent.css】 で表示するオプションは文書化されていない。ユーザーは、所在自体が見つけにくいプロファイルデイレクトリーに、ファイルをコピーしなければならない。 自分たちの好きなところに保存できる UI はない。 現在のところ提案はない。検討の必要がある。  
ポップアップ 商業サイトで必要なものまで阻害しない範囲で、ポップアップをキャンセルするための UI が必要 アクセシビリティ設定パネルがあれば、それを活用できる。  
テキストズーム 新しいウインドウが開かれる時は、ズーム設定が通常 100% に戻る。テキストズーム機能は、アクセシビリティについては有用である。フォントサイズを変更するよりも、はるかに有用である。著者のコンテンツ上の選択を配慮しているからである。 テキストズームはセッションからセッションへ状態を保持するべきである。新しいウインドウは保持されたテキストズーム値を使用するべきである。  
リンクアクセス リンクは、色を変えて既にアクセスされたことを示す。未アクセスリンクは色が変化しない。 既読リンク先は破線のアンダーラインで表示する、というチェックボックスによる設定項目を作成すれば、この問題をクリアできる。 10.3, 10.6
フォーカス フォーカスは破線で輪郭を示すだけでは、分かりにくい。 『強調コントラストフォーカス』は、背景を現行ページとは異なる色でフォーカスを示すので良い解決案となる。  
テキストの blink ウエブページで点滅を止める手立てが必要。 「表示」設定のどこかにチェックボックスによる設定項目を設ける。  
タイマー速度 タイマーの設定による急速なイベントの展開に追随できないユーザーがいる。 できればタイマーを遅らせたり、一時停止する機能が必要。このためのメニューや設定があれば良い。 しかし、本当に便利にするには、ホットキーを割り当てるべきである。加速、減速、停止。  
画像リンクの表示 画像の境界線を非表示にしているページが多いので、画像の上をホバーしてマウスポインターの形に注目しない限り、リンクが設定されている画像かどうかがわからない。 『リンク画像は必ず境界を表示する』というチェックボックスによる設定項目を設ける。  
リンク/フォームタブ操作 Tab キーは、リンクとフォーム要素の両方を移動する。そのため、次のフォーム要素に移動したいだけの場合に余計な時間がかかっている。Tab キーはフォームの切り替えだけにして欲しいと思っているユーザは多い。マッキントッシュでは、フォーム要素だけを移動することが標準となっている。IEは設定すればそのように出来るが, MAC の初期設定とは異なっている。 提案:IE のように設定すること。Tab キーと反対の操作をする代替キーの組み合わせとする、例えば Ctrl+Up/Down。すなわち、Tab キーがリンクとフォームの両者を移動するならば、Ctrl+Up/Down はフォームのみを移動する。あるいはその逆。  
特別なコンテンツの許可 ユーザーが通常取り込みたくないような様々なコンテンツが多くある。背景画像、ポップアップ、アプレット、スクリプト、リダイレクト、リフレッシュ、映像、音声、タイマーイベント、クッキー、プラグインコンテンツなど。現在ではこの種のコンテンツを取り込まないようにする手立てがない。さらに、この種のコンテンツを自動取り込みするユーザーは、コンテンツがページに存在するが取り込まれていない時に警告を受けることを可能にすべきである。ユーザは当該ページに取り込みたい保留コンテンツを、選択できることがおそらく必要になる。 良い提案を検討中である。  
ポップアップの chrome 機能無効化の制御 ポップアップは、アクセシビリティ上重要な、ウインドウの chrome 機能を無効にすることがある。アクセシビリティ上、どのようなウィンドウでも常に表示されるべき項目は、以下のようなものである。  
  • メニューバー
  • スクロールバー
  • サイズ変更が可能であること
  • 最大/最小/閉じるボタン
  • システムメニュー
bug 26353  
片手入力 ショートカットを単一のキーに割り振ることは、片手だけのタイピストにとってとても便利だろう。 Opera と Lynx はともにこの機能がある。『フォームから外れる』キーストロークが必要になる。というのは、タイプされたキーがフォーム内で入力されないためである。 これによって、片手でキー、もう片方の手でマウスを使用して、素早いブラウジングを行なう事もできる。  
キーバインドのカスタマイズ UAAG はキーボードのカスタム設定を要求しており、多くの Mozilla ユーザーもこれを望んでいる。 さらに検討が必要。技術的には困難な仕事である。キーの定義は集中化されておらず、ハードコード化されているキーもある。     
キーボードショートカットの自己説明 キーボードのショートカットが見つからないものが多い。 ツールチップによって、ボタンに割付された現在のキーを知ることが出来る。Visual Studio はこの機能が可能であり、IE は pref が設定されていれば機能する。ツールチップは現在の構成を反映しなければならない。  
高速リンク操作 リンクからリンクへとタブ移動するのは、遅いし単調な繰り返しである。
  • Alt+shift+up/left/down/right を使用した方向指定操作 (これはリモコンでも使える機能である)。 http://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=67684
  • 文字入力操作:各文字を押せばタイプされた文字で始まる次のリンクへと移動する。この機能は、片手のタイピストのための単一キーのショートカットと共存させる事ができる。 http://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=30088 【訳注:Bug 30088 は、Find As You Type としてすでに実装済み】
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    アウトライン表示 UAAG はコンテンツのアウトライン表示を要求しているが、これは大変役立つ可能性がある。イベントハンドラーを起動できないため、コンテンツの閲覧時に苦労するユーザーもいる。また、コンテンツにどのようなイベントハンドラー (マウスイベントなど)が存在してるのか調べて、それを起動するのに時間を費やしているユーザーもいる。 さらに検討が必要。  

    訳者: Nobuyuki <nobu586@yahoo.co.jp>
    このドキュメントのオリジナルは、mozilla.org において、英語で管理・公開されています。
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