ローカライズプロジェクトに関する Mozilla 商標ポリシー
バージョン 1.1
ローカライズチームの皆さん、このポリシーに関する質問がある場合、Firefox および Thunderbird については Mozilla Corporation まで、他の製品については Mozilla Foundation までお願いします。
(FAQ は読みましたか?)
はじめに
このドキュメントは、Mozilla Foundation の商標を含んだ製品、すなわち、Firefox、Thunderbird および将来リリースされる製品のローカライズ版を作成する場合における、Mozilla Foundation の商標ポリシーの概要を説明したものです。私たちがここでやろうとしていることは、法的義務をクリアすると同時に、ローカライズプロジェクトにも受け入れられるような、一連のガイドラインを提供することです。私たちは、商標を守るために、自分たちの商標を使用している製品の品質と出所を保証する所定のプロセスを経なくてはなりません。従来認められてきた内容よりも、いくつかの分野で柔軟性に欠ける面がある理由はここにあります。
Firefox や Thunderbird はオープンソースのプロジェクトですから、このポリシーは、あなたが自分自身のリリースの目印として私たちの商標を使用したいと思っている場合にのみ適用されます。そういったことをするつもりがないなら、このドキュメントについて気にする必要はまったくありません。
私たちは、ローカライズコミュニティの日頃の努力に深く感謝しており、その努力に報いたいと思います。そのため、私たちは今後、Mozilla Firefox と Thunderbird の公式ローカライズ版をホスト、リリースし、それらの普及を推進したいと考えています。公式ローカライズ版は mozilla.org の公式ローカライズチームによって作成されます。
mozilla.org 公式ローカライズチーム
このドキュメントの条件は、Mozilla Foundation やそのアフィリエイト (例えば欧州なら Mozilla Europe) と MLP スタッフとの協力の下に決められた、mozilla.org の公式ローカライズチーム (以下、L10n チーム) にのみ当てはまるものです。あなたの L10n プロジェクトが mozilla.org の公式ローカライズチームとして認められることを希望する場合は、チームの紹介や実績、(もしあれば) Web サイトへのリンクを書いた簡単なメールを MLP スタッフ 宛に送ってください。公式ローカライズチームの一覧は近々作成されます。
このドキュメントでは主に、L10n チームが作成できる 2 種類のリリースを扱っています。私たちはそれらを「公式リリース」「コミュニティリリース」と呼びます。
公式リリース
Mozilla Foundation は、L10n チームと共同で Firefox や Thunderbird の公式ローカライズ版を作成しようと張り切っています。公式ローカライズ版は Mozilla Foundation によってリリースされ、mozilla.org の主要なダウンロードページからリンクが張られます。また、私たちが配布する CD にも収録するよう努力します (CD 製造までの厳しい締め切りに間に合えば)。公式リリースでは、L10n チームは、Mozilla Foundation の適切な商標、つまり「Mozilla Firefox」「Firefox」「Mozilla Thunderbird」「Thunderbird」と、商標化されたロゴ (地球の上にキツネが乗っているアイコンなど) を、そのソフトウェアの目印とするために使用できます。
公式ビルドを作成するということは、L10n チームや L10n チームの書いたコードが Mozilla プロジェクトの看板を背負うことになります。ですから、そのビルドが「公式」の地位を得るにあたって、私たちから強く求めることがいくつかあります。これらは、ローカライズビルドをできるだけ公式ビルドと同等の製品にすることによって、一貫したユーザ経験を提供することを目的としたものです。
- L10n チームのオーナーは、翻訳のモジュールオーナーとなります。チームのオーナーはすべての CVS チェックインを承認し、ローカライズの品質管理に責任を持ち、mozilla.org のモジュールオーナーポリシーに従わなくてはなりません。
- L10n チームには、Mozilla Foundation と協力して、スタートページとともに、「Firefox Central」やいくつかのヘルプページについて、ローカライズと管理を行っていただきます。ただし、1.0 リリースに限っては、これらのページへの変更は、製品のローカライズ締め切り期日とは無関係に、mozilla.org の判断によって行われることになる可能性があります。このことによって、Firefox 1.0 のローカライズ版リリースにどのような潜在的影響があるか検討します。
- デフォルトブックマークやパーソナルツールバーのアイテムは、英語版のデフォルトブックマークやパーソナルツールバーと同じフォルダ構造でなければなりません。各フォルダの内容は変更しても構いません。「お勧めリンク」フォルダのタイトル (英語版では「Firefox Crew Picks」) は、実際の作者名を反映したものに変更してください (例えば「Mozilla Germany Recommends」のように、L10n チームが決められます)。
- 検索エンジンを (例えば www.google.fr などに) ローカライズすることは構いませんが、検索エンジンモジュールオーナーの許可なしに変えてはいけません。また、デフォルト検索エンジンのローカライズも行って構いませんが、変更は認められません。一連の検索エンジンは、幅広いユーザにとって役に立ち、利用可能な検索プラグインの規模を浮き彫りにするような検索エンジンのセットを提供しつつ、そのリストを比較的小さくまとめることを目的として選択されています。このセットに含まれる特定の検索エンジンが、ある地域ではふさわしくないという場合、L10n チームのオーナーは、検索エンジンモジュールオーナーに対して、代わりとなる同等の検索エンジンを提案してください。
- Firefox アプリケーションモジュールオーナーの許可がない限り、ローカライズビルドに含まれる拡張機能は、デフォルトの英語版ビルドとともに配布される拡張機能と同一でなければなりません。ロケール切り替えが可能な拡張機能が開発されていて、update.mozilla.org から入手可能な場合は、それをデフォルトで出荷しても構いません。
- ローカライズ版のソースコードは、Mozilla の CVS レポジトリで管理されます。
- 以下の設定項目は、このドキュメントで詳しく書かれている他の制限に従って、L10n チームが必要に応じて変えても構いません:browser.fixup.alternate.suffix、browser.search.defaulturl、browser.startup.homepage、browser.throbber.url、extensions.getMoreExtensionsURL、extensions.getMoreThemesURL、keyword.URL、update.app.url
- ローカライズチームは、必要に応じて、Mozilla、Firefox、Thunderbird の各名称を、その地域のアルファベットに合わせて書き換えても構いません。
- 上に書いてあること以外の変更や、その他のローカライズ、改変については、それぞれの英語版ファイルのツリールールに従います。詳しくは、各アプリケーションのレビューガイドを参照してください。何か疑問がある場合は、アプリケーションオーナー、アフィリエイト (Mozilla Europe など) または mozilla.org による指示を仰いでください。
コミュニティリリース
コミュニティリリースは、公式リリース化に必要な制限をすべて遵守しない製品を配布したい場合に、公式 L10n チームが作成できるビルドです。公式 L10n チームの中には、公式リリースとコミュニティリリースの両方を作成するチームもあるだろうと期待しています。基本的には、より多くの変更を加えることが可能だということですが、その成果物には必ず「Community Edition」と明記しなくてはなりません。
コミュニティリリースについて、公式 L10n チームは次のような設定関連の変更を加えることができます。
- 特定の設定項目の変更
- デフォルトスタートページの変更
- デフォルトブックマークやパーソナルツールバーのフォルダ構造および内容の変更
- デフォルト検索エンジンや検索エンジン・プルダウンボックスに含まれるその他の検索エンジンの変更
- update.mozilla.org を通じて入手可能な他の拡張機能のバンドル
- 正規にバンドル可能なプラグインの同梱
公式ローカライズチームが Mozilla Firefox や Thunderbird のコミュニティリリースを作成する場合、そのソフトウェアの識別には「Firefox Community Edition」「Thunderbird Community Edition」といった名称を使用してください。公式ローカライズチームが望めば、ローカライズ版であることをより分かりやすくするために、これらの名称を修正しても構いません (例えば「Firefox Community Edition, French」「Polish Thunderbird Community Edition」「Firefox Community Edition, by the German Localization Team」など)。公式ローカライズチームは「Community Edition」という単語を訳しても構いません。この場合でも、バイナリ (つまり実行ファイル名) は、単に「firefox」あるいは「thunderbird」と呼ばれます。
「Community Edition」という識別名が気に入らない場合は、ライセンスチームに連絡を取って、別の名称を使用する許可を求めてください。ただし、ライセンスチームがその要望を検討するまでにはしばらく時間が掛かるということを念頭に置いてください。このリストを監視しているボランティアは、商標ライセンスに関する問い合わせを週に何十件も受け取ることがよくあるからです。
そのソフトウェアを識別するため、名称の前に Mozilla という単語を付けたり (例えば「Mozilla Firefox Community Edition」は許されません)、Firefox や Thunderbird の公式ロゴを使用してはいけません。もちろん、非公式のロゴを使うことは可能です。
品質保証
大切なことは、Mozilla Firefox あるいは Mozilla Thunderbird について一般的に連想されるようになった品質のレベルを、Firefox や Thunderbird のコミュニティリリースが維持することです (上回ることもあり得ます!)。私たちはこの条件を確実に守っていかなければなりませんが、L10n チームの妨げになるような制限を設けたくはありません。そのため、私たちは楽観的アプローチを採ることにしました。
公式 L10n チームは当初から「Firefox Community Edition」「Thunderbird Community Edition」という商標を使い始めることができますが、再配布しているソフトウェアの品質が低く、その状況を改善する取り組みが行われない場合、Mozilla Foundation は L10n チームに対して、後からその名称の使用をやめるよう求めることがあります。こうすることによって、私たちは、自分たちの商標を品質の証しとして維持しながら (これは商標を守るために必要なことです)、L10n チームに対して最大限の自由を与えることができます。
特に、設定を変更したり、拡張機能やプラグインを追加する場合、ローカライズチームはあらかじめ Mozilla Foundation に連絡を取って、起こり得る品質の懸念について議論を行うようお勧めします。高い品質を保つためには、通常、それらの拡張機能やプラグインによる影響を厳しくテストすることが必要となります。
よくある質問
- 質問や、承認が欲しいと思っている変更案がある場合、誰に連絡を取れば良いですか?
- 自分が行おうと思っている変更について許可が必要だけれども、モジュールオーナーが誰だか分からないといった場合、ひとつの良い方法は、まず Bugzilla にバグを登録することです。プロダクトは Marketing、コンポーネントは Trademark Permissions としてください。MLP スタッフ や Licensing メーリングリスト に指示を仰ぐこともできるでしょう。
- 私と L10n チームの他のメンバーが、上の項目に従いたくないといったときはどうなりますか。つまり「公式ローカライズチーム」になりたくないということです。この場合、どちらのルールが適用されるのでしょう? 私は Mozilla の商標の使用をすべて中止しなければならないのでしょうか?
- これについては、私たちもまだ結論を出していません。しかし、適用されるルールは、少なくともより制限の多いものになる可能性が高いでしょう。もしあなたが公式ローカライズチームとして認められることに興味がなければ、しばらくの間、ある程度の不確実性を受け入れなければならないでしょう。
- 私は Firefox (または Thunderbird) のカスタムビルドを作りました。このローカライズポリシーのルールに従うだけで良いのでしょうか?
- すべての人に当てはまるような、完全かつ一般的な商標ポリシーは、まだ今の段階ではできていません。もうしばらくお待ちください。しかしながら、このローカライズに関する商標ポリシーを、より一般的な商標ポリシーのひな形として利用する可能性は十分にあります。
- Web サイトなどでの商標使用についてはどうですか?
- 私たちはまだ結論を出していません。あと数週間お待ちください。
- Seamonkey については?
- このドキュメントは Firefox と Thunderbird を対象としたものです。Mozilla 1.x スイート用の商標ガイドラインも、将来作成されるかもしれません。
- コミュニティリリースは、今後も ftp.mozilla.org にアップロードされ、mozilla.org のサイトから「提供ビルド」としてリンクされるのでしょうか?
- これについてはまだ結論を出していませんが、私たちは、公式ローカライズビルドを作成し、それらを普及させたいと考えているプロジェクトを支援することに焦点を当てていくのは間違いありません。
- 公式ローカライズ版のスタートページは誰がホストするのですか?
- おそらく Mozilla Foundation になります。
- 公式リリースを作成したいのですが、このポリシーで許可されている以上の変更を行いたいのです。どうすれば良いですか?
- 適切なモジュールオーナー、アプリケーションオーナー、MLP プロジェクトに問い合わせてください。どれもだめだった場合は、Licensing メーリングリストで、あなたが行いたい変更を説明してください。
- コミュニティリリースを作成したいのですが、このポリシーで許可されている以上の変更を行いたいのです。私が作るソフトウェアに「Firefox」や「Thunderbird」といった名称は一切使用できないのですか?
- 必ずしもそうとは限りません。私たちに連絡を取って、自分が行いたい変更について説明してください。その変更が私たちにとって納得できるものであれば、おそらく商標の使用は許可されるでしょう。それでも、私たちの事前の明示的な許可は必要です。あなたの要望を検討するまで、多少時間が掛かることをご承知おきください。
- 他にもまだ質問があります。スペルチェッカーの辞書は? ローカライズした検索エンジンは? 例えば、右から左に書く言語に合わせて修正したデフォルトテーマは? コミュニティリリースでは、どの設定項目を変更できるのですか?
- これらやその他未解決の問題については、私たちと一緒に解決策を探していきましょう。このポリシーがそのための良い枠組みになってくれることを望みます。
- まだ未解決の問題が多数あるのはなぜですか?
- これは複雑な問題です。多くの人の要求に答えられるようなポリシーを用意しようとして、私たちは既に多くの時間を費やしてきました。L10n プロジェクトの皆さんがより明確なルールを強く求めていることは私たちも承知していますので、できる限り迅速に行動して、近いうちに未解決の問題を解決できるよう、L10n コミュニティと一緒に作業していこうと決めたのです。