mozilla.org、オープンソースのブラウザ開発プロジェクトをリードする Mozilla Foundation の設立を発表

America Online、独立非営利組織の立ち上げにあたって 200 万ドルの資金援助を約束 - 業界リーダー、Mozilla のサポートを再確認

2003 年 7 月 15 日 (米国カリフォルニア州マウンテンビュー) - Mozilla オープンソース開発プロジェクトのコーディネート組織である mozilla.org は本日、ブラウザレイアウトエンジン「Gecko」を含め、数々の賞を獲得している、標準準拠の Web アプリケーションとコアテクノロジーである Mozilla の開発、配布、導入を推進する新財団の設立を発表しました。この「Mozilla Foundation」は、Mozilla プロジェクトの開始当初から日常業務を行っている mozilla.org の取り組みを継続、拡大していきます。

「独立の組織を設立することは、Mozilla チームにとって長年の目標でした。これによって、私たちはこれからも先頭に立ち、革新を続けていくことができます。」と、Mozilla Foundation の理事長に就任した mozilla.org の Chief Lizard Wrangler (トカゲ世話役主任) である Mitchell Baker は述べています。「私たちは、America Online による、これまでの、そして現在も続けられている支援に感謝しており、今後も AOL との協力関係が続くことを期待しています。Mozilla は、オープンソース環境の中で開発され、インターネット上で活動する何千人ものプログラマーの創造力を結集して作り上げられています。今後も私たちは、Web 上のコンテンツがオープンであり続けるように、開発者や業界リーダーとの協力を続けていきます。」

mozilla.org の主力製品である Mozilla は、最も広く高い評価を受けている Web ブラウザとして、ここにきて急速に頭角を現しています。PC World の 7 月号では、Web ブラウザ部門の「Best of 2003」に輝き、Linux Journal の 7 月号でも「ベスト Web ブラウザ」に「エディターズチョイス賞」として選ばれました。また、eWEEK は「eWEEK Labs は Mozilla 1.4 の新機能を見いだした」「これは、今あるブラウザの中で既に最高の選択肢である機能をさらに強化した、画期的な向上だ」と絶賛しています。Guardian も最近、mozilla.org の来たる新製品が「Microsoft が提供する製品を、実に粗末でみすぼらしい姿に変えてしまうかもしれない」と予見しています (7 月 10 日)。

さらに Mozilla は、インターネットベースのアプリケーション開発のためのクロスプラットフォームなツールキットでもあります。Mozilla 1.4 が提供する、様々なアプリケーションに利用可能な一連のコンポーネントは、すべてオープンソースで、無償で入手でき、Mozilla 1.4 自体のエンドユーザアプリケーションにおいても利用され、テストされています。これによって Mozilla は、開発者による、クロスプラットフォームなネットワーク中心社会のためのアプリケーション制作を可能にします。

新組織の設立を支援するため、America Online は Mozilla Foundation に対して、今後 2 年間にわたって現金で 200 万ドル (およそ 2 億 3500 万円) の資金提供を約束しました。AOL は、新組織へ移行する際の、主要人員に対するいくつかの過渡的な支援を行うだけでなく、機材、ドメイン名、商標、関係する知的財産権など、その他のリソースも提供します。

他の業界リーダーもまた、この新組織に対する支援を申し出ています。Mozilla Foundation の新会長に就任した Mitch Kapor は、30 万ドル (およそ 3500 万円) の個人的な寄付を行っています。また、Red Hat、Sun Microsystems をはじめとする各社も、Mozilla プロジェクトに対する出資を続ける方針です。

「Mozilla プロジェクトは、独立組織として、より自由な革新を手に入れ、あらゆるコンピュータ環境のユーザに対して有意義な選択肢を提供していきます。競争力のある、標準に準拠したブラウザスイートは、インターネット上の自由と革新を維持するために極めて重要な役割を果たします。ですから私は Mozilla プロジェクトに寄付を行うことを大変光栄に思っています。」と Mitch Kapor は述べています。Kapor は、1980 年代にビジネスの世界でパソコンをユビキタスなものに変えたキラーアプリ「Lotus 1-2-3」の設計者でした。彼は現在、Open Source Applications Foundation の会長を務めています。

「PC World の Best of 2003 における Mozilla の評価は、優れたソフトウェアが、威圧的で面倒な制限の代わりに、自由を認めたライセンスの下で開発可能であることを、より一層裏付けたものだと考えています。」と、Red Hat の最高技術責任者 Michael Tiemann は述べています。「Mozilla は Red Hat にとって長い間重要な存在でした。それは、Mozilla が提供するユーザ体験や、実装している機能が優れているからというだけではありません。W3C 標準のサポートに対する私たちの取り組みや、相互運用性、市場における選択肢を広げる製品であったからです。私たちは、Mozilla Foundation の設立を支援できることを大変喜ばしく思っています。私たちはこれからも、私有製品の代替品という存在以上に Mozilla の価値を高めるため、技術リソースを注いでいきます。」

「Mozilla は、インターネットの進化に役立つ、機能、パフォーマンス、革新を、一貫してユーザに提供し続けてきました。」と、Sun Microsystems の技術・デスクトップソリューション開発担当副社長 Curtis Sasaki は述べています。「Sun は Mozilla テクノロジーに全力を傾けており、Mozilla プロジェクトを前進させるための重要な技術リソースを提供しています。Sun は 7 月末までに Solaris OS 版の Mozilla をリリースし、今年後半には、Linux ベースのデスクトップソフトウェアシリーズ Mad Hatter のデフォルトブラウザに Mozilla を採用する予定です。」

mozilla.org と Mozilla Foundation について

mozilla.org (www.mozilla.org) は、Mozilla をオープンソースプロジェクトとして成功させるために存在している団体です。mozilla.org は、ブラウザ、メール・ニュース機能、Web ベースアプリケーション開発のためのツールキットを含む、オープンソースのインターネットクライアントソフトウェアを提供しています。mozilla.org は Netscape Communications Corporation によって設立されました。

Mozilla Foundation は、カリフォルニア州の公益企業として法人格を取得し、非営利組織として 501(c)(3) ステータスの取得を模索しています。また、カリフォルニア州マウンテンビューを本拠地としていきます。

Mozilla と Mozilla のロゴは Mozilla Foundation の商標です。

お問い合わせ先

Mozilla Foundation:
- Bart Decrem, (650) 387-0625, bart@mozilla.org
- Catherine Corre, (650) 814-1356
America Online:
- Andrew Weinstein, (703) 265-1746

このプレスリリースは米国報道発表資料の抄訳です。