ユーザの実態

Ben Goodger - 2003/11/26

Mozilla Firefox は、ユーザインターフェイス設計に関して開発者が考えているいくつかの持論に基づいて制作されているブラウザプロジェクトです。このドキュメントはその一部をまとめたものであり、私たちがターゲットとしているユーザがソフトウェアとどう対話しているのか、ということについて語る形で提起します。

ユーザはオプションを設定しない

多くの人は、自分が使っているソフトウェアの設定を自分で変えています。しかし一般的には、ダウンロードしたり購入したソフトウェアは、インストール後すぐにきちんと動くものだと期待されています。このような人たちは、自分たちにとって効率良く機能させるために、わざわざソフトウェアの設定を変えなければならないなどとは考えていません。必要なとき (つまり、ブラウザを非標準的なシナリオ、特に自分たちの使用パターンに最適化したいと思ったとき) だけ設定を変えるのです。

この結果、すべてのオプションを、大衆市場に合わせたデフォルト設定にしなくてはなりません。あるオプションに依存した機能が、役に立つかどうかを考えることなく特定の方式に設定されていた場合、それが大衆市場の要求を考慮に入れたものになっているとは思えません。なぜなら、大多数の人はその設定を変えない可能性が高いからです。

私たちは誰をターゲットにしているのか

私たちは、言うまでもなく、新しいブラウザソフトをダウンロードしてインストールできるぐらい、コンピュータを十分使いこなせる人たち、あるいは、Internet Explorer が提供するものよりさらに効率的なブラウジング経験を求める人たちをターゲットにしています。Web 開発者や Mozilla 開発者、Mozilla ユーザを特にターゲットに入れるということはしていません。すべてのブラウザユーザがターゲットなのです。Mozilla Firefox の拡張機能機構を使えば、どんなにコアなオタクでさえ、私たちの製品に求める機能を実現できるはずです。

私たちのブラウザは、デフォルトの状態でも、忙しい毎日を送っていて、ただ自分たちのソフトウェアができるだけ干渉を受けずにきちんと機能して欲しいと考えている人たちの要求を満たすものでなければなりません。あなたが Microsoft Word のオプションダイアログで頻繁に自動保存の詳細をカスタマイズしないのと同じように - Word が当然のことをしてくれると思っているからこそ、ドキュメントの作成に集中できるのです - Mozilla Firefox は適切に振る舞い、静かに、効率的に、スムーズに Web コンテンツを表示し、ユーザが一般的な作業をすばやくこなせるよう支援しなければなりません。私たちのユーザは、日々の生活の中で他にもしていることがあり、ソフトウェアの構造に関する難しい細かいことには関心がありません。彼らがソフトウェアに求めていることは、すぐに動き、生産性を高め、自分たちのセキュリティを守ってくれることです。これが、現状維持 (IE) を放棄する、唯一本当の理由なのです。私たちのユーザが、わざわざ多くの時間を掛けて、新しいコマンドや複雑なユーザインターフェイスなどを学習したいと思うはずがありません。

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