Web サイト制作者・管理者の方へ
Mozilla では、まだ多くの Web サイトで Netscape Navigator 4 あるいは Netscape 6.x/7.x が「推奨ブラウザ」として記載されていることを確認しています。
Netscape ブラウザの最後の日本語版となった Netscape 7.1 は、100 件以上のセキュリティ脆弱性が確認されているものの、修正版は公開されていません。Netscape に限らず、サポートの終了した古いブラウザを推奨し続けることは、顧客の方々を危険にさらすことになりますので、この機会に見直しましょう。
Web サイト管理者の皆様ができること
Firefox は、2008 年 3 月 1 日でサポートが終了した Netscape の後継製品です。現在 Netscape を推奨している場合は、Netscape への対応を打ち切り、代わりに最新の Firefox を推奨ブラウザに指定することをお勧めします。
Google や Yahoo! JAPAN といった主要サイトも、Firefox の「サポート」または「推奨」を表明しており、現在、Firefox の国内シェアは 9.8% 1、世界平均では 16% を超えています 2。
Firefox は安全なネット環境を提供します
Firefox は次のような理由から安全性に定評があります。御社の Web サイトでも Firefox を推奨することで、顧客の方々に安全なインターネット環境を提供できます。
- 私たち Mozilla は、世界中のすべての人のオンライン体験向上のために活動している非営利の公益法人です。目先の利益にとらわれず、ユーザの安全を最優先に考え、どのブラウザよりも迅速にセキュリティ問題に対応することを心掛けています。
- Firefox は、Netscape が遺したオープンソースの技術と活気あるコミュニティに支えられています。経験豊かなセキュリティ専門家や開発者と協力し、24 時間体制で潜在的な脅威に対する監視を続けています。
- Windows と完全に統合されている Internet Explorer に対して、Firefox は単体のアプリケーションとして提供されるため、脆弱性の修正と検証が短時間で済みます。
- 独立の研究者による調査によれば、2006 年の 1 年間で、Internet Explorer ユーザは合計 284 日間 (78%) 危険にさらされていました。一方 Firefox はわずか 9 日間 (2%) にとどめています 3。
推奨ブラウザを書き換えましょう — Netscape 4.x から
推奨ブラウザが「Netscape 4.x」と書かれている場合、あるいは Internet Explorer のみの場合、Firefox と互換性がないため、推奨ブラウザを書き換える前に一通りの表示確認をしていただく必要があるかもしれません。しかし、将来性を考えれば、ブラウザ市場においてシェアを拡大し続けている Firefox への対応は必然的と言えるでしょう。逆に、対応しなかった場合、潜在顧客を逃す可能性があります。
推奨ブラウザを書き換えましょう — Netscape 6.x/7.x から
もしすでに「Netscape 6.x 以上」あるいは「7.x 以上」という指定がある場合は、今すぐ「Firefox 2 以上」に書き換えていただくことができます。よくある質問 でご説明しているように、バージョン 6 以上の Netscape と Firefox は技術的に同じブラウザですので、以下の点を除けば特に問題ないはずです。
- Netscape 6.x や 7.x では ActiveX コントロール対応プラグインが含まれていましたが、Firefox (および Netscape 9) には含まれていません。ただし、ActiveX コントロールを使用している Web サイトは非常に限られるため、ほとんどのサイトでは影響ありません。
- Firefox 2 (および Netscape 9) では、安全性の低い「SSL 2.0」暗号化プロトコルのサポートが無効になっています。Internet Explorer 7 でも同様に無効化されているため、ほとんどのサイトでは既に対応されているかと思いますが、安全な通信を利用しているサイトでは念のためご確認ください。
Firefox のバナーをご用意しています
Firefox をサポートしていただける場合、以下のバナーを Web サイトに貼って、安全なブラウザを推奨していることを顧客の方々にアピールしていただけます。
ただし、これらのバナーは「Firefox 専用サイト」を謳うためのものではありません。Mozilla では Web をオープンなものにしていくことに活動の主軸をおいており、特定のブラウザに最適化されたコンテンツの作成は奨励しません。Web 開発者の皆様は、各種 Web 標準を活用し、あらゆる環境からアクセス可能なコンテンツを作成してください。
Firefox のサポートライフサイクル
以前 Mozilla が提供していた Mozilla Suite (Mozilla 1.7.13 まで) は、2006 年 4 月をもってサポートを終了させていただきました。Netscape と同様に推奨ブラウザから外し、Firefox に書き換えてくださるようお願いします。
Firefox は主要バージョンの発表後半年間、旧バージョンをサポートします。例えば Firefox 1.5 は Firefox 2 が公開されてから半年後の 2007 年 6 月にサポートが打ち切られました。まだ Firefox 1.0 や 1.5 を推奨ブラウザとしている場合は、Firefox 2 に書き換えてください。
Web 開発者向け資料とツール
Mozilla Developer Center では、Netscape の情報サイト「DevEdge」から譲り受けた記事を含め、Web 開発者の皆様にとって有益な情報を公開していますので、ぜひご利用ください。また、人気の「Firebug」をはじめとする、Firefox の開発者向け拡張機能 もお試しください。
脚注
1. 出典: インプレス R&D 発行「インターネット白書 2007」。2. 2007 年 12 現在、Net Applications 調べ。3. ここで言う「危険」とは、セキュリティ脆弱性を突く攻撃コードが一般に出回ってから修正パッチが公開されるまでの期間を指す。出典: ワシントンポスト紙「Internet Explorer Users Unsafe for 284 Days in 2006」


